製品レポート

Product Report

自作PCの作り方【手順その3】各パーツをPCケースに取り付け、ケーブルを配線

ここからはPCケースに各パーツを取り付けていく。ケーブル配線まですれば完成だ。

マザーボード上の端子の位置など、分からないことがある場合はマニュアルを確認しよう。

8. PCケースの準備をする

まずはPCケースの準備をしよう。サイドパネルを外し、マザーボードのねじ穴に合わせてスペーサーを取り付ける。

サイドパネルを外す

サイドパネルを外す

ねじを外してサイドパネルを外す。手回しねじも出荷時は強く締まっていることがあるので、ドライバーを使った方がよい場合もある。

反対側も開けておく

反対側も開けておく

組み立ての際は両方のサイドパネルを外しておく。裏側から配線を回すためだ。

補助パネルを外す

補助パネルを外す

「VIEW 31 TG」は拡張スロットのブラケットに固定するアクセサリーのために専用のスペースを設けている。この補助パネルがあると組み立てにくいため、外しておく。

マザーボードのスペーサーを付ける

マザーボードのスペーサーを付ける

マザーボードがPCケースのシャーシに直接触れないようにスペーサーを取り付ける。マザーボードのねじ穴に合わせて取り付け、反対に穴の無い場所には付けないように注意しよう。PCケースによってはスペーサーが既に付いている場合もある。スペーサーにかぶせてドライバーで締めるための工具があると簡単に固定できる(写真下)。

9. マザーボードをPCケースに取り付ける

マザーボードを取り付ける時は、忘れずにバックパネルを先に付けておこう。後からは付けられないので、忘れると一度マザーボードを外す必要がある。

ねじを締めるコツとしては、初めは緩く仮留めしておき、後でしっかり締めるようにするとよい。少しずれるだけでねじ穴の位置が合わなくなってしまうため、後から微調整できた方がよいからだ。今回はミリねじを使ったが、PCケースによってはインチねじを使う場合もある。

バックパネルを付ける

バックパネルを付ける

バックパネルは上下の向きにも注意。PCケース内側から見た場合、オーディオ端子が左に来るようにすればOKだ。固い場合は四隅を順にはめていくとよい。

マザーボードの位置を確認する

マザーボードの位置を確認する

マザーボードのI/Oパネルを、先ほど取り付けたバックパネルに合わせる。ねじ穴を通してスペーサーが見えればOKだ。

ドライバーでねじ留めする

ドライバーでねじ留めする

マザーボードを固定する。使うねじはミリねじ(溝が細かい方のねじ)だ。ねじ穴とスペーサーがずれている場合は、軽く押さえながらねじを締める。端ではなく中央寄りのねじを先に留めるとずれにくく、後のねじを留めやすくなる。

10. 電源ユニットを取り付ける

電源ユニットはPCケースによって上部に固定する場合と下部に固定する場合がある。現在は下部が主流だ。

電源ユニットをPCケース下部に入れる

電源ユニットをPCケース下部に入れる

「VIEW 31 TG」は電源ユニットを下部に取り付ける。底面に吸排気口があるため、電源ユニットのファンを下に向けてもよい。あらかじめ必要なケーブルを電源本体につないでおこう。今回は、前回の動作確認で使ったケーブルに加え、Serial ATA用電源のケーブルと、PCI Express用電源のケーブルを使った。

電源ユニットをネジ留めする

電源ユニットをネジ留めする

外側からインチねじで固定する。ねじ穴の位置は四隅ではなく、少しずれていることに注意。

11. ストレージを取り付ける

今回は3.5インチHDDと2.5インチSSDを使う。「VIEW 31 TG」はドライブの固定に専用のマウンターを使う。マウンターは2.5インチ、3.5インチ兼用だ。HDDの固定には一般的にインチねじを使うが、今回のPCケースは使わない方式を採用している。

マウンターを引き出す

マウンターを引き出す

取っ手の部分を内側に押すと、爪が引っ込んで引き出せるようになる。マウンターの内側にHDD固定用の突起が見える。

HDDをマウンターに取り付ける

HDDをマウンターに取り付ける

HDDの固定には側面のねじ穴を使う。マウンターの内側にある突起をねじ穴に合わせ、最後はマウンターの端を少し曲げて広げるようにして入れる。

SSDをマウンターに取り付ける

SSDをマウンターに取り付ける

SSDはマウンターの底面からねじ留めする。使うのはミリねじだ。

PCケース付属のねじ

マウンターを元に戻す

ドライブを取り付けたらマウンターを元の位置に戻す。奥まで差し込むだけで爪で固定される。

12. ケーブル配線をする

パソコン自作で最も複雑な工程がこのケーブル配線だ。どのケーブルをどのパーツにつなぐか、確認しながら確実に進めよう。基本的に間違ったケーブルは差さらないようになっているが、力を入れると差さってしまう場合もある。抵抗が強い場合は無理せず合っているか再確認しよう。最近のPCケースはマザーボード裏のスペースを使って余ったケーブルを隠せるようになっている(「裏面配線」と呼ぶ)。ケーブルを通すためにシャーシ(マザーボードのベース)に穴が空いているので、うまく使ってきれいに配線しよう。見た目がよいだけでなく、空気の流れも良くなり、冷却面でも有利になる。

特に前面端子用のピンヘッダーは細かく、配列がマザーボードのモデルによって異なる場合がある。マニュアルを横に置いて見比べながら作業するとよい。USB 3.0のケーブルは太く、取り回しがしにくいため一番最後につなぐのがお勧めだ。

電源ユニットのケーブルを裏側に通す

電源ユニットのケーブルを裏側に通す

マザーボードのベースに空いている穴から電源ユニットのケーブルを裏側に通しておく。こうすることで余ったケーブルが表側でごちゃごちゃせず、すっきりした見た目にできる。

端子に近い穴から表に引き出す

端子に近い穴から表に引き出す

マザーボード上の電源端子に近い穴から表側に戻し、ケーブルを差す。CPU用の8ピン端子は上部から通す。

HDD、SSDに電源ケーブルをつなぐ

HDD、SSDに電源ケーブルをつなぐ

ドライブベイの奥は穴が空いており、ケーブルを差せるようになっている。

PCケースのケーブルを前面に出す

PCケースのケーブルを前面に出す

前面端子用のケーブルをまとめ、前面に出す。

ファンの電源をつなぐ

ファンの電源をつなぐ

ケース付属のファンをマザーボードにつなぐ。ファンの電源端子には3ピンと4ピンがあるが、互換性があるので心配はない。爪で間違った位置に差せないようになっている。

前面オーディオのケーブルをつなぐ

前面オーディオのケーブルをつなぐ

オーディオ用の端子は「HD AUDIO」などの文字が書いてあることが多い。ピンは5本×2列だが、1ヶ所ピンのないところがあり、端子側は穴が埋まっている。間違えて差すことはないだろう。

前面USB 2.0のケーブルをつなぐ

前面USB 2.0のケーブルをつなぐ

前面USB 2.0は前面オーディオと似た、5本×2列の端子を使う。しかしピンのない場所が異なるので、やはり間違えて差すことは少ない。マザーボード側のピンヘッダーは複数あることが多い。どれを選んでもOKだ。

前面端子(スイッチとLED)のケーブルをつなぐ

前面端子(スイッチとLED)のケーブルをつなぐ

ここが最も分かりにくい。マニュアルと実際のピンを見比べて、どこに差すのか確認しよう。端子がばらけてうまく差せない場合は、端子をまとめてセロハンテープなどで軽く留めると差しやすくなる。

Serial ATA信号ケーブルをつなぐ

Serial ATA信号ケーブルをつなぐ

マザーボード付属のSerial ATAケーブルをつなぐ。まずマザーボード側の端子に接続する。端子はどれを使ってもOKだが、どこかの拡張スロットなどと排他利用の設定になっている可能性があるため、そういった仕様があるかも確認しておくとよい。

ドライブにSerial ATA信号ケーブルをつなぐ

ドライブにSerial ATA信号ケーブルをつなぐ

ケーブルの反対側をHDD、SSDにつなぐ。余った部分はできるだけ裏側に引き込んでおこう。

13. グラフィックボードを取り付ける

拡張スロットのブラケットを外す

拡張スロットのブラケットを外す

ブラケットは目隠し板などとも呼ぶ。手回しねじで留まっていることも多いが、狭いのでドライバーで外した方が確実だ。1枚のグラフィックボードで2ヶ所のブラケットを使うことも多い。

グラフィックボードを取り付ける

グラフィックボードを取り付ける

取り付けの際は、まずスロットの留め具を開いておく。次に拡張スロットとグラフィックボードの端子の位置を合わせ、押し込む。きちんと入ればブラケット部分の位置も合っているはずだ。最後にねじで固定する。

電源ケーブルをつなぐ

電源ケーブルをつなぐ

裏に通しておいたPCI Expressの電源ケーブルを表側に戻し、グラフィックボードに接続する。

最後にUSB 3.0ケーブルをつなぐ

最後にUSB 3.0ケーブルをつなぐ

一通りパーツを組み付けたら、最後にUSB 3.0のケーブルをマザーボードにつなぐ。USB 3.0のケーブルは固いため、テンションがかからないよう余裕をもって配線するとよい。

組み立てが完了

組み立てが完了(右サイド)

組み立てが完了(左サイド)

これで組み立ては完了だ。液晶ディスプレイ、キーボード、マウスをつないで動作チェックをしよう。画面が映らない場合などに見直しがしやすいよう、サイドパネルはまだ付けなくてもよい。

これで組み立てが終わった。画面が映ったらBIOS(UEFI)設定画面に入り、CPUやメモリー、SSDが認識しているか確認する。きちんと動作していれば、一度電源を落としてサイドパネルを閉めよう。念のため、Windowsのインストールが終わるまで待ってもよい。

次回はWindows 10のインストールに進む。
次の手順を見る ≫

(文・写真=SPOOL

※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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