製品レポート

Product Report

自作PCの作り方【手順その2】マザーボードにPCパーツを取り付け・動作確認

前回はCPUの取り付けまで進んだ。今回はマザーボードにパーツを一通り取り付け、動作確認までする。

使用する部品や取り付け手順は製品によって異なる場合がある。使用する製品にマニュアルが同梱されているはずなので、確認しながら作業しよう。

4. CPUクーラーを取り付ける

次に取り付けるのはCPUクーラーだ。ただし、大型のモデルはヒートシンクやファンがメモリースロットの上まで張り出していることがある。この場合は先にメモリーを付ける。反対に、先にメモリーを付けるとCPUクーラーが付けにくくなることもあるため、パーツを仮置きしてみるなど臨機応変に対応しよう。メモリーと干渉しないことを売りにしたモデルを選ぶのも手だ。

CPUクーラーは取り付け方が色々ある。今回使う「Contac Silent 12」(Thermaltake Technology)はその中でも簡単な部類で、工具を使わずに取り付けられる。

リテンションの準備をする

リテンションの準備をする

リテンションはCPUクーラーを固定する土台のことを指す。リテンションをマザーボードに取り付け、そこにヒートシンクを固定する。まず透明なパーツをリテンションのピンの位置に差し込む。

差し込む位置に注意

差し込む位置に注意

透明なパーツを差し込むための溝は3ヶ所ある。これは複数のCPUソケットに対応するためだ。LGA1151は中央の溝を使う。

リテンションをマザーボードに乗せる

リテンションをマザーボードに乗せる

透明なパーツが少し出っ張るので、そことマザーボードのCPUクーラー固定用の穴を合わせる。透明なパーツが穴を通るように押し込む。

黒いピンで固定する

黒いピンで固定する

透明なパーツに黒いピンを押し込む。これでリテンションが固定される。4ヶ所とも同様にする。

ピンの状態を確認

ピンの状態を確認

マザーボードを裏返して、ピンがきちんと通っていることを確認する。写真の状態ならOKだ。

ヒートシンクにファンを付ける

ヒートシンクにファンを付ける

「Contac Silent 12」は自分でファンを固定するタイプ。ファン用クリップをファンのねじ穴に引っ掛け、反対側をヒートシンクに引っ掛ける。

反対側もクリップで固定

反対側もクリップで固定

反対側もクリップで固定する。ファンは一般的に羽根を固定するフレームのある側に風を送る。羽根の全体が見えるように固定するとよい。フレームに風を送る方向が書いてある場合もある。

CPUグリスを塗る

CPUグリスを塗る

隙間を埋めて熱伝導率を高めるため、CPU用のシリコングリスを塗る。塗ると言っても、中央に適量出しておけばよい。ヒートシンクを取り付ければ自然に広がる。量の目安は写真で出している分くらいで、付属品のパックを全部使うと多過ぎる。ただし足りないと冷却効果が落ちるため、少ないよりは多めに出した方がよい。

ヒートシンクを乗せる

ヒートシンクを乗せる

ファンの風がI/Oパネル(パソコンの背面)に向かうように取り付けるのが基本だ。ヒートシンクの根本にクリップが付いているので、片方をリテンションの爪に引っ掛けてから水平にする。

クリップで固定する

クリップで固定する

レバーを押し込み、反対側のクリップを固定する。

ファンの電源をつなぐ

ファンの電源をつなぐ

最後に、CPUソケットの近くにあるCPUクーラー用のファン電源端子にケーブルを挿す。マザーボードがCPUクーラーのファンの回転数を検知できるよう、必ずCPUクーラー用の端子を使おう。

5. メモリーを取り付ける

次に取り付けるのはメモリーだ。LGA1151のCPUはデュアルチャンネルメモリーに対応しているため、基本的に2枚セットで使うのがお勧め。マザーボードのモデルによって、優先的に使うスロットが決まっている。色が分かれているなら同じスロットを使うのが基本だが、CPU寄りと端寄り、どちらを使うかはマニュアルで確認するしかない。過去には色の違うスロットをセットで使うというモデルまであったので、思い込みで作業せずに調べた方がよい。

メモリースロットのラッチを開く

メモリースロットのラッチを開く

今回のモデルは緑色のスロットが優先。使うスロットのラッチ(留め具)を開いて取り付けの準備をする。

メモリーを差し込む

メモリーを差し込む

切り欠きの位置を合わせ、メモリーをスロットに取り付ける。奥まで押し込むと、ラッチが自然に閉じる。反対に、閉じていない場合は奥まで差せていないので、もっと押し込もう。うまく差せたらもう1枚も差す。

反対には差さらない

反対には差さらない

向きを反対にしたところ。中央付近を見ると、メモリー側の切り欠きとスロット側の突起がずれているのが分かる。この状態だときちんと差さらず、斜めになる。

6. M.2 SSDを取り付ける

M.2 SSDは外装のない、基板だけの製品だ。そのため、ストレージでありながらPCケースではなく、マザーボードに取り付ける。ケーブルを使わないので、取り付けは簡単だ。マザーボードをPCケースに取り付ける前に作業しておこう。

スロットのねじを外す

スロットのねじを外す

M.2 SSDはねじで固定する。まずはスロットのねじを外す。小さめのドライバーを使うので、あらかじめ精密ドライバーのセットを用意しておくとよい。ちなみに、このねじは大抵の場合スリム型光学ドライブと同じもの。マザーボードに付属していなかった場合、代用品として使える。

切り欠きに合わせて取り付ける

切り欠きに合わせて取り付ける

M.2 SSDも端子部に切り欠きがあるので、向きを合わせて差し込む。切り欠きには、対応する規格によっていくつか種類がある。信号の規格を合わせていれば端子も合う。

ねじで固定する

ねじで固定する

SSDを斜めに差して水平に倒し、ねじで固定する。これで取り付けは終わりだ。

7. 一度動作確認をする

ここまで来たら、一度電源ユニットをつないで起動するか確認してみよう。途中で確認しておくことで、完成した後に動かない場合でも原因究明しやすくなる。基本的には必要最低限の環境で行うものなので、M.2 SSDの取り付けと手順を反対にしてもよい。

起動確認するには、電源ユニットと液晶ディスプレイ、キーボードが必要だ。ひとまず、電源ユニットの準備から始めよう。

必要なケーブルをつなぐ

必要なケーブルをつなぐ

Thermaltake Technologyの「TOUGHPOWER GRAND RGB 650W」はフルプラグインタイプの電源ユニットだ。使うケーブルを選んでつないでおこう。ここではメイン24ピンケーブルとCPU用8ピンケーブルをつないだ。

電源ケーブルをマザーボードにつなぐ

電源ケーブルをマザーボードにつなぐ

起動に必要なケーブルはメイン24ピンとCPU用8ピンのみ。つないだら、液晶ディスプレイと映像ケーブルで接続し、電源ユニットを壁のコンセントとつなぐ。

電源を入れる

電源を入れる

一部のマザーボードは本製品のように電源ボタンを基板上に備えている。ない場合はPCケースのケーブルをつなぐか、単体で販売されているスイッチを用意しよう。

画面が映ればOK

画面が映ればOK

正常に組み立てられていれば、画面が映るはずだ。BIOS設定画面に入り、CPUのモデル名、メモリーの容量と速度、SSDのモデル名が正常に認識しているかを確認しておくとよい。

ここで画面が映らない場合は、どこかに問題がある。ただし、この時点だとケアレスミスである可能性が高い。電源ユニットのケーブル端子がきちんと奥まで差さっているか、メモリーが奥まで差さっているか、電源ユニットの電源ボタンがオフになっていないか、壁のコンセントにきちんとつないでいるか、といったことを確認してみよう。一旦全てのケーブルを抜いて、再度差し直してみるのも有効だ。

それでもだめならメモリーを1本にしてみる、電源ユニットのケーブルや端子を変えてみる、CPUも外して付け直してみる、といったことを試し、どうしても動かない場合はパーツを購入した店舗に相談しよう。1店舗でまとめて購入しておくと相談しやすい。

次回はPCケースへの取り付けだ。
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(文・写真=SPOOL

※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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