製品レポート

「リバースファン」は普通のファンと何が違う?メリットや使い方、おすすめ製品を紹介

見せたいポイントにうまく使って、PCのドレスアップを楽しもう!

「リバースファン」は普通のファンと何が違う?メリットや使い方、おすすめ製品を紹介

近年、当たり前のように使われている「リバースファン」という言葉。なんとなくどんな製品か分かっていても、どんなメリットがあり、どんなシーンで使えばいいのか分からないという人もいるのではないだろうか。今さら人には聞きにくい、素朴な疑問を解説する。

リバースファンは風向が反対

ファンとしての機能は同じ

リバース(reverse)とは「逆、反対」という意味。リバースファンとはその名の通り、ブレードの傾きが反対になっているファンのことだ。ブレードの傾きが反対になると、風向も反対になる。ブレード全体が見えている方を表、フレームが見えている方を裏とすると、通常は裏に向けて風が出ていく。リバースファンは表の方に風が出る。通常のファンとの違いはこれだけだ。リバースファンだから風量が少ない、騒音値が高いといったことはない。

リバースファンは、他にも「リバースローターファン」や「リバースブレードファン」などとも呼ばれる。決まった呼び方があるわけではないため、メーカーによってもまちまちだ。

ファンの側面には、風向を示す矢印が刻印されていることが多い

ファンの側面には、風向を示す矢印が刻印されていることが多い。通常のファンは、裏側(フレームのある方)に風が出ていく。

「リバースファン」は表側(ブレードの付いている方)に向けて風が出ていく

「リバースファン」は表側(ブレードの付いている方)に向けて風が出ていく。ブレードの回転する方向は同じで、傾きが反対になっている。

リバースファンはライティングのためのアイテム

フレームがライティングを遮らなくなる

風向が違うだけなので、役割は通常のファンと変わらない。ではどんなシーンで活躍するかと言うと、LEDライティングだ。アドレサブルRGB LEDを搭載したファンの多くは、半透明のブレードで光を拡散させてファン全体を光らせる仕様になっている。裏側から見るとせっかくの光がフレームで遮られてしまうため、できるだけ表側を見せたい。

RGBファンの例

RGBファンの例。表側はブレード全体が見えており、ライティングもきれいに見える。

②MSI Z790 GAMING PLUS WIFIのスペック表

裏側はフレームがあるため、そのぶんライティングが遮られてしまう。

一方、PCケースに取り付けるファンは、場所によって吸気と排気を使い分ける。フロントとボトムは吸気、トップとリアは排気が一般的だ。通常のファンだと排気用は表側がPCケース内部を向くが、吸気用は裏側が内部を向く。つまり、PCケース内部から見た時、裏側と表側が混在した状態になる。リバースファンはこれを解消するためのアイテムだ。吸気ファンも表側をPCケース内部に向けられるため、遮るものなくLEDライティングを見せられる

リバースファンのニーズが高まったのは、ピラーレスPCケースの登場以降だ。ピラーレスPCケースはフロントが強化ガラスパネルのため、フロントファンの取り付け位置がサイドに移動している。そのぶん吸気ファンが見えやすくなったため、より見栄えのよい製品が求められるようになったわけだ。

従来タイプのPCケース

従来タイプのPCケース。フロントファンはPCケース前面から見る前提になっている。

ピラーレスPCケースはフロント寄りのサイドにファンを搭載する

ピラーレスPCケースは基本的にフロントファンを取り付けられないため、フロント寄りのサイドにファンを搭載する。このファンは吸気のため、リバースファンでないと裏側が見えることになる。

リバースファンが有効な取り付け場所とは

見える場所にある吸気ファンとして使う

リバースファンは見栄えをよくするための製品だ。そのため、外から見える位置に取り付ける吸気ファンとして使うのがよい。中を見せないスチール製サイドパネルのPCケースであえて使う理由はないだろう。ピラーレスPCケースでは見える範囲が広いため、有効に使える場所が多い。

主な取り付け場所は、フロント、ボトム、サイド(配置する場所による)の3ヶ所。水冷クーラーを使うなら、ラジエーターの両面にファンを取り付けるプッシュプル構成で吸い出し側に使用するという場面もあるかもしれない。

ファンを満載したイメージ

ファンを満載したイメージ。サイドとボトムにリバースファンを使用している。

リバースファンのおすすめ製品を紹介

各社から製品が登場している

リバースファンは、その特性上PCケースに搭載された形で見ることが多いが、単体でも販売されている。通常のファンと比べると種類は少ないが、すっかり定番の一角だ。各社の製品を見てみよう。

RS120-R ARGBシリーズ(CORSAIR)

RS120-R ARGBシリーズ(CORSAIR)

製品名 RS120-R ARGB Triple Reverse Fans RS120-R ARGB WHITE Triple Reverse Fans
ファン回転数 420~2,100rpm ±10%
静圧 0.14~2.81mmH2O
風量 13.33~65.82CFM
ノイズレベル 10~34.6dBA
コネクタ 4ピン(PWM)、3ピン(LED)
サイズ 120×120×25mm
内容物 ファン×3、取付ねじ×12、PWMケーブル×2、ARGBケーブル×2
カラー ブラック ホワイト

8個のアドレサブルRGB LEDを搭載したリバースファンの3個パック。マザーボードのRGB機能を使ってライティング効果のカスタマイズができる。ケーブルはデイジーチェーン接続に対応しており、ケーブル配線も簡単だ。独自規格の「iCUE LINK」に対応した「iCUE LINK LX-R RGB」シリーズもある。

FLRシリーズ(DeepCool)

FLRシリーズ(DeepCool)

製品名 FL12R FL12R WH
ファン回転数 500~2,150rpm ±10%
風圧 2.59mmAq
風量 55CFM
ノイズレベル 最大33.9dBA
コネクタ 4ピン(PWMファン)、3ピン(LED)
サイズ 120×120×25mm
内容物 ファン×1、ケーブル×1、取付ネジ×4
カラー ブラック ホワイト

フレームに36個のアドレサブルRGB LEDを搭載したリバースファン。ブレードは光らず、フレームが光る。ファンの側面に半透明の素材を使い、横からの見た目も良い。3個セットのパックや、120mmサイズ以外に140mmサイズもある。

CT EX Reverse ARGB Syncシリーズ(Thermaltake)

CT EX Reverse ARGB Syncシリーズ(Thermaltake)

製品名 CT120 EX Reverse ARGB Sync PC Cooling Fan 3 Fan Pack Black CT120 EX Reverse ARGB Sync PC Cooling Fan 3 Fan Pack White
ファン回転数 500~2,000rpm
最大風圧 1.87mmH2O
最大風量 65.82CFM
ノイズレベル 31.2dBA
コネクタ 4ピン(PWMファン)、3ピン(LED)
サイズ 120×120×25mm
内容物 ケーブル×3、取付ネジ×24
カラー ブラック ホワイト

9個のアドレサブルRGB LEDを搭載したリバースファンの3個パック。120mmサイズと140mmサイズがある。ファン同士をマグネットで連結し、側面にあるポゴピンでデイジーチェーン接続できる。8色展開しており、ブラックとホワイト以外のカラーバリエーションが豊富な点も特徴だ。

ZM-AF120R ARGBシリーズ(ZALMAN)

ZM-AF120R ARGBシリーズ(ZALMAN)

製品名 ZM-AF120R ARGB BLACK ZM-AF120R ARGB WHITE
ファン回転数 800~1,500rpm ±10%
最大風圧 0.9mmH2O ±10%
最大風量 46.6CFM ±10%
ノイズレベル 24.3dBA ±10%
コネクタ 4ピン(ファン)、3ピン(LED)
サイズ 120×120×26mm
本体カラー ブラック ホワイト

スタンダードなリバースファン。風を直進させる「シャークフィンブレード」を採用しており、ブレードの先端をつないだことでより効率よく冷却できる

リバースファンはライティング用のアクセサリー

取り付け場所を考えて使おう

リバースファンは、ファンとしての機能は風向が異なるだけでほぼ同じ。エアフローを作るだけなら通常のファンで同じことができるため、あくまでライティングを見せるための製品だ。特性を把握して、見せたいポイントで使ってPCを彩ろう。

(文・写真=株式会社アスク)

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