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Thunderbolt 5とは何かを分かりやすく解説!特徴・向いている人・できることも紹介

Thunderbolt 5は何がすごい?特徴を理解してワークフローを効率化しよう!

Thunderbolt 5とは何かを分かりやすく解説!特徴・向いている人・できることも紹介

Thunderbolt 5は、転送速度・映像出力・電力供給などが大きく向上した最新規格で、プロ向けの重い作業ほど違いが現れます。とはいえ、名前だけ聞いても具体的に何がどう変わったのか、どれほどのメリットがあるのかは少し分かりづらいところです。

そこで本記事では、Thunderbolt 5の特徴・従来規格との違い・できること・向いている人/向いていない人を分かりやすく整理しました。

さらに、国内正規代理店である株式会社アスクが取り扱うThunderbolt 5対応のおすすめ周辺機器も紹介しています。この記事を読めば、Thunderbolt 5があなたの環境に必要かどうかがはっきり判断できるはずですので、ぜひ参考にしてください!

Thunderbolt 5(サンダーボルト5)とは?まずは簡単に紹介!

Thunderbolt 5(サンダーボルト5)とは?まずは簡単に紹介!

ベース規格 USB4 Version 2.0
コネクタ形状 USB Type-C
最大転送帯域(通常) 80Gbps(双方向)
最大転送帯域(Bandwidth Boost) 120Gbps(送信)+ 40Gbps(受信)
PCIeトンネリング 最大64Gbps(Thunderbolt 4の倍)
映像出力規格 DisplayPort 2.1(Alt Mode)
最大給電(USB PD) 最大240W(USB PD 3.1 EPR)
周辺機器への最低給電 15W
下位互換性 Thunderbolt 3 / Thunderbolt 4 / USB4 / USB3 / USB2
ケーブル要件 Thunderbolt 5認証パッシブケーブル(1mで80Gbps動作)
Thunderbolt Networking 最大80Gbps(Thunderbolt 4の2倍)
サポート開始 2024年より対応PC・周辺機器が順次登場

Thunderbolt 5(サンダーボルト5)とは、簡単に言えば、USB Type-Cケーブル1本でできることをさらに増やした最新の高速接続規格のことです。これまでのThunderbolt 3/4やUSB4ともつながるため、普段使っている機器をそのまま使いながら性能だけを底上げできます。

データの転送速度はThunderbolt 4の約2倍となる最大80Gbps(特別モードで最大120Gbps)に向上し、外付けSSDや外付けGPUなどの周辺機器をよりスムーズに扱えるようになりました。

映像出力も大きく強化されており、4K/144Hzのモニターを3台、または8Kモニターを2台つなぐといった、これまで難しかった高画質・多画面の環境も構築しやすくなっています。

さらに給電性能もパワーアップしており、USB PD 3.1によって最大240WでノートPCへ給電可能です。高性能ノートPCでも、ケーブル1本で「充電・映像・データ転送」を全部まとめられるのが大きな特長です。

まとめると、Thunderbolt 5は「速度が2倍」「映像が大幅に強化」「給電もハイパワー」という3つがそろった、次世代のプレミアムな接続規格といえます。

Thunderbolt 5の主な特徴と進化ポイント4つ

Thunderbolt 5を購入するかどうか迷っている人は、すでにThunderbolt 3か4を使っているケースも多いでしょう。Thunderbolt 5が従来と比べて変わったポイントをシンプルにまとめると、次の4つに整理できます。

  1. 最大120Gbpsのデータ転送を実現
  2. DisplayPort 2.1対応で高解像度出力が可能
  3. 最大240Wの電力供給に対応
  4. 双方向通信の効率化で安定性が向上

ここからは、Thunderbolt 3や4との違いも踏まえながら、これら4つの変化について順番に解説していきます。

①最大120Gbpsのデータ転送を実現

Thunderbolt 5の1つ目の進化点は、データ転送帯域が最大120Gbpsまで広がったことです。

Thunderbolt 3や4は40Gbpsが上限だったため、外付けSSDやRAID環境では帯域が足りず、速度を出すためにThunderbolt 3ケーブルを2本同時に使う構成も見られました。

しかし、Thunderbolt 5では標準80Gbps、必要に応じて120Gbpsまで帯域を引き上げられるため、Thunderbolt 3時代に2本で確保していた帯域が、Thunderbolt 5ならケーブル1本で十分まかなえるケースが増えます。

配線がシンプルになるだけでなく、ストレージ性能を引き出しやすくなる点も大きなメリットです。外付けNVMe SSDで6,000~7,000MB/s級の速度を実現できる環境も登場しており、重いデータを扱う人にとっては明確なアップグレードといえます。

②DisplayPort 2.1対応で高解像度出力が可能

Thunderbolt 5の2つ目の進化点は、DisplayPort 2.1に対応したことで映像出力が大きく向上したことです。

Thunderbolt 3や4は主にDisplayPort 1.4をベースにしていたため、高解像度・高リフレッシュレートのマルチモニター環境では性能が頭打ちになるケースがありました。

Thunderbolt 5では帯域が拡大したことで、4K/144Hzを複数枚同時に表示したり、8K出力を複数組み合わせるといった負荷の高い構成もより扱いやすくなっています

動画編集やゲーム用途で「4K高リフレッシュを何枚も使いたい」といったシーンでも、余裕のある映像出力を実現できます。高解像度モニターを複数使う人にとって、Thunderbolt 5の映像周りの変化は、体感しやすいポイントといえるでしょう。

③最大240Wの電力供給に対応

Thunderbolt 5の3つ目の進化点は、USB PD 3.1による最大240W給電に対応したことです。

Thunderbolt 3や4で主流だった100Wでは、ハイエンドノートPCやワークステーション系モデルをケーブル1本でまかなうのが難しい場面もありました。

Thunderbolt 5では給電上限が大きく引き上げられたことで、より高性能なノートPCでも映像・データ・電力を1本のケーブルにまとめる運用がしやすくなります

ドック経由で複数モニターや外付けSSDを同時に使う環境でも、電力不足を気にせずレイアウトできる点は非常に便利です。デスク周りをできるだけシンプルにまとめたい人や、大型ノートPCをThunderboltドック中心で使いたい人にとって、この給電能力の向上は見逃せないポイントといえます。

④双方向通信の効率化で安定性が向上

Thunderbolt 5の4つ目の進化点は、双方向通信の効率が上がり、接続の安定性が向上したことです。

Thunderbolt 3や4では、複数の機器を同時に接続すると帯域の割り当てがシビアになり、外付けSSDの速度低下や、ドック経由のモニターが一時的に認識しづらくなるといったケースもありました。

Thunderbolt 5では、物理層の改善や帯域配分の最適化によって、80Gbpsを双方向で安定して扱えるようになっています。

映像出力・ストレージ・ネットワークを同時に使うような負荷の高い状況でも、通信が途切れにくく、速度が落ち込みにくい点が特徴です。

特に「外付けSSD+複数モニター+ドック」という構成を日常的に使う人にとっては、動作の安定感が増すことでストレスの少ない環境を構築しやすくなります。

【比較表】Thunderbolt 5・Thunderbolt 4・USB4を徹底比較!

Thunderbolt 5は非常に高性能な次世代通信規格ですが、こういったPCの周辺機器というのは進化が早く、「できることなら今のままにしておきたい」という人も少なくありません。

そんな方のために、Thunderbolt 5と4、そしてUSB4とのスペック比較表を以下にまとめました。

比較項目 Thunderbolt 5 Thunderbolt 4 USB4
最大データ転送速度 80Gbps(最大120Gbps) 40Gbps 20~40Gbps
PCIeトンネリング PCIe 4.0 x4 PCIe 3.0 x4 PCIe 3.0 x4
映像出力 最大8K×2台 / 4K×3台 最大8K×1台 / 4K×2台 8K×1台 or 4K×2台(実装依存)
電力供給(PD) 最大240W(USB PD 3.1) 最大100W 最大100W(EPRで240W可)
ケーブル要件 1mパッシブで80Gbps対応 1mパッシブで40Gbps 20/40Gbpsケーブル(実装依存)
互換性 Thunderbolt 4/3、USB4、USB3/2と互換 Thunderbolt 3、USB4、USB3/2と互換 USB3/2に互換(Thunderbolt 3は実装依存)
外付けSSDの実効速度 ~6,000MB/s級 ~4,000MB/s級 ~3,000~4,000MB/s級
登場年 2023年 2020年 2019年

このように、 Thunderbolt 5は帯域幅・映像出力・PCIe帯域・電力供給のすべてが向上しており、Thunderbolt 4やUSB4と比べてもワンランク上の環境を構築しやすい規格といえます。

一方で、用途によっては従来規格でも十分なケースがあり、本当に必要なのかどうかは人によって変わると言わざるを得ません。次の章では、Thunderbolt 5の購入が向いている人・向いていない人を具体的な利用シーンを交えながら解説していきます。

Thunderbolt 5は買うべき?購入が向いている人と向いていない人

結論からいうと、Thunderbolt 5の購入がおすすめできる人とそうでない人は以下の2つの層です。

  • 【向いている人】重いデータを扱うクリエイターやエンジニア
  • 【向いていない人】軽作業が中心のビジネスユーザーやライト層

以降では、その理由についてなるべく分かりやすく解説していきます。

【向いている人】重いデータを扱うクリエイターやエンジニア

Thunderbolt 5は、特に大容量データを高速にやり取りするユーザーに向いています。

4K・8K映像の編集、大規模なRAW素材の読み書き、機械学習用データの転送などは、帯域がボトルネックになりやすい作業です。

Thunderbolt 5は最大120Gbpsの帯域やPCIe 4.0 x4の高速転送に対応しているため、こうした処理がThunderbolt 4以上にスムーズになります。外付けのNVMe SSDやRAIDストレージを使う場合でも、転送速度が落ちにくく、作業の待ち時間が短くなる点は大きなメリットです。

ほかにも、複数の高解像度モニターを使いながら、ドック経由で外付けSSD・キャプチャデバイス・ネットワーク機器を同時に使うような環境でも、帯域不足になりにくく安定して動作します。

したがって、制作作業やエンジニアリング用途で周辺機器の負荷が高い人ほど、Thunderbolt 5の性能を最大限生かせるといえるでしょう。

【向いていない人】軽作業が中心のビジネスユーザーやライト層はまだ様子見もあり

一方で、Thunderbolt 5の性能を持て余してしまうケースもあります。

特にメール返信や資料作成、Web会議といった軽めのビジネス用途が中心で、外付けSSDを多用したり複数の高解像度モニターを接続したりしないのであれば、Thunderbolt 4やUSB4でも必要十分です。

特に外付けストレージをそれほど使わない人や、モニターが1~2枚で済む人の場合、Thunderbolt 5に乗り換えても体感できる差はあまり大きくありません。既存のドックやケーブルがそのまま問題なく使えているのであれば、急いで移行する必要はないでしょう。

「複数の高解像度モニターを増設する予定がある」「外付けSSDの速度に物足りなさを感じている」など、今後の拡張を考えていない限りは、しばらく様子を見るという判断でも十分です。

Thunderbolt 5で実現できること5つ

ここまで、Thunderbolt 5のスペックについて解説してきましたが、「結局Thunderbolt 5を購入すると何ができるの?」と感じる方もいるかもしれません。以下に、Thunderbolt 5でできることを5つにまとめました。

  • 仕事や映像編集などでマルチディスプレイ作業や高解像度ディスプレイ接続がさらに快適になる
  • 大容量動画データや外付けSSD(M.2 SSD外付けケース)での作業がスムーズになる
  • 帯域幅が拡大されたので外付けGPUの性能をほぼフルに引き出せる
  • ケーブル1本で「映像+データ+電力」を同時に送れる
  • ドッキングステーションやハブで複数機器を一括接続できる

ここからは、具体的な使用例も交えながら、なるべく分かりやすく解説していきます。

①仕事や映像編集などでマルチディスプレイ作業や高解像度ディスプレイ接続がさらに快適になる

Thunderbolt 5では映像周りの帯域が大幅に拡大され、DisplayPort 2.1にも対応したことで、複数モニターを使う作業がよりスムーズになります。

Thunderbolt 4では帯域が足りず、4Kモニターを2枚つなぐだけで制限が出る場面もありましたが、Thunderbolt 5なら高リフレッシュレートのマルチディスプレイ構成でも余裕が出やすくなります。

具体的な使用例は以下の通りです。

  • 4Kモニターを複数枚つなげる構成でも帯域不足になりにくい
  • 8Kモニターなど高解像度の表示環境にも対応しやすい
  • 4K/144Hzなど高リフレッシュレートモニターを併用しやすい

このように、高解像度モニターを複数使う環境では、Thunderbolt 5にすることで表示遅延や帯域不足のストレスが軽減され、より快適な作業環境を整えやすくなります。

②大容量動画データや外付けSSD(M.2 SSD外付けケース)での作業がスムーズになる

Thunderbolt 5では転送帯域が強化されたことで、外付けSSDやRAIDストレージを使う際のパフォーマンスに余裕が出やすくなります。

Thunderbolt 3や4の環境では、外付けSSDの速度が帯域に阻まれたり、複数の機器を同時に使うと転送速度が落ちたりするケースもありました。Thunderbolt 5なら、外付けストレージを接続しながら高解像度モニターも併用しやすくなるため、4K・8K動画の素材コピーやRAWデータの読み込みといった重い作業でも待ち時間を減らしやすくなります。

使用例は以下の通りです。

  • 4K・8K動画の大量データを外付けSSDに高速コピーする
  • M.2 NVMe SSDを外付けケースで使い、作業用ストレージとして活用する
  • RAID SSDストレージで編集素材をまとめて管理し、スムーズに読み書きする

このように、動画編集者やフォトグラファー、データを大量に扱うエンジニアなど、外付けストレージを頻繁に使う人にとって、Thunderbolt 5は作業効率を上げやすい規格といえます。

③帯域幅が拡大されたので外付けGPUの性能をほぼフルに引き出せる

Thunderbolt 5では、転送帯域が強化されたことで、外付けGPU(eGPU)運用時のボトルネックが軽減され、性能をより引き出しやすくなりました。

従来のThunderbolt 4では、デスクトップ向けGPUを外付けで使うと帯域の制約で性能が抑えられるケースがありました。Thunderbolt 5なら帯域不足が起きにくくなるため、ノートPCでもグラフィック性能を強化しやすくなります。

特に、以下のような場面では恩恵が大きいでしょう。

  • ゲーム用途でフレームレートを上げたい
  • 動画編集ソフトでGPUエンコードを高速化したい
  • AI系アプリでGPU計算を強化したい

ノートPCを使いつつ、必要なときだけ外付けGPUでパフォーマンスを底上げしたい人にとって、Thunderbolt 5はかなり魅力的な規格といえるでしょう。

④ケーブル1本で「映像+データ+電力」を同時に送れる

Thunderbolt 5は、映像出力・高速データ転送・電力供給を1本のケーブルでまとめて扱える点が大きな特徴です。

従来の環境では、外部モニター用のHDMIケーブル、周辺機器用のUSBケーブル、さらに充電ケーブル...と複数の配線が必要でした。ですがThunderbolt 5なら、それらをケーブル1本に集約できるため、デスク周りが非常にスッキリします。

実際に便利さを感じやすい場面の例は以下の通りです。

  • ノートPCをドックに接続するだけで「充電+モニター接続+SSD接続」が一瞬で完了する
  • 外部GPUボックスをつなぎながら、同時に映像出力もこなせる
  • USBハブを経由して複数デバイスを使っても安定した通信ができる

なお、Thunderbolt 5の性能をしっかり引き出すには、Thunderbolt 5対応ケーブル(または対応認証を受けたケーブル)を使用する必要があります。USB Type-Cケーブルは見た目が同じでも規格が異なる場合があるため、購入時は対応規格を確認しておくと安心です。

⑤ドッキングステーションやハブで複数機器を一括接続できる

Thunderbolt 5対応のドッキングステーションやハブを使うと、モニター・有線LAN・外付けSSD・USB機器などをまとめて接続できるようになります。

ノートPC側はThunderbolt 5ケーブルを1本挿すだけで、作業環境を一瞬で整えられるため、「家やオフィスではデスク環境、外出先ではノート単体」という使い分けがしやすいのもメリットです。さらにThunderbolt 5は帯域に余裕があるため、複数の機器を同時に接続しても通信が安定しやすく、ドック運用時のストレスが減りやすくなります。

便利な使用例は以下の通りです。

  • 自宅にThunderbolt 5ドックを置き、帰宅後はケーブル1本で作業環境に切り替える
  • モニター・LAN・外付けSSDをまとめて接続し、デスクトップに近い環境を作る
  • カードリーダーやオーディオインターフェイスなどの周辺機器を常設し、必要なときだけ接続する

配線を増やさず、必要な機器をまとめて運用したい人にとって、Thunderbolt 5対応ドックは非常に相性が良い選択肢といえるでしょう。

Thunderbolt 5には「OWC社」の製品がおすすめな理由3つ

Thunderbolt 5には「OWC社」の製品がおすすめな理由3つ

Thunderbolt 5はあくまでも通信規格ですので、単体では性能をフルに発揮できません。周辺機器や関連製品にはさまざまな選択肢がありますが、その中でも特におすすめなのがOWC(Other World Computing)社の製品です。

ここでは、OWC社がどのような会社なのかと、Thunderbolt 5と相性が良いと言われる理由を3つに分けて紹介していきます。なお、OWC社の製品に関するご相談はこちらのリンクからお気軽にお問い合わせください。

OWC社とは?

OWC(Other World Computing)社とは、アメリカ・イリノイ州を拠点とし、ストレージ、ドッキングステーション、メモリ、Thunderbolt周辺機器などを幅広く手がける老舗メーカーです。

1988年の創業以来、プロフェッショナル向けの高品質な周辺機器を多数リリースしており、映像制作・音楽制作・エンジニアリングといった現場で長く支持されてきました。特にThunderbolt関連製品では長年の実績があり、高速データ転送や安定した電力供給が求められる環境で多く採用されています。

耐久性や設計精度だけでなく、Mac・Windowsの両方で最適なパフォーマンスを引き出すデバイス設計にこだわっている点も強みの一つです。

なお、OWC社の製品は株式会社アスクが国内正規代理店として取り扱っており、企業ユーザーでも安心して導入できるサポート体制が整っています。

OWC社の製品情報ページはこちらのリンクから確認できます。

①Thunderbolt開発初期からのパートナー企業

OWC社がThunderbolt製品で高い評価を受けている理由の一つが、Thunderbolt規格の初期開発段階からIntelと協力してきたパートナー企業であることです。

Thunderboltが登場した当初から、OWC社はドッキングステーションや外付けストレージを積極的に開発し、規格の進化に合わせて製品をアップデートしてきました。

その結果、Thunderboltの「高帯域」「低レイテンシ(遅延時間)」「安定動作」といった特性を引き出すノウハウが豊富で、プロの制作現場でも信頼されています。

Thunderbolt 5でもその姿勢は変わらず、規格の特性を理解した上で最適化された製品を提供している点が大きな強みといえます。

②高速転送に最適化されたSSD・ドッキングステーションが豊富

OWC社は、Thunderbolt環境で「とにかく速く・安定して使える」ことを重視したSSDやドッキングステーションを多く展開しています。

Thunderboltを使うメリットの一つは高速転送ですが、その性能をしっかり引き出せる周辺機器を作れるメーカーは実は多くありません。

その代表例が、OWC社製の「Thunderbolt 5 Dual 10GbE Network Dock」です。本製品はThunderbolt 5対応のドックで、10GbE×2と2.5GbE×1といった高速ネットワークに加え、Thunderbolt 5の端子を3つも増設できます。

これにより、「外付けSSDを複数つなぐ」「高速NASにアクセスする」「大画面ディスプレイをつなぐ」といった負荷の高い作業をケーブル1本で安定してこなせるようになります。

特にThunderbolt 5は帯域が大きいため、「SSDをつなぐと画面がカクつく」「ネットワークが遅くなる」といった問題が起きにくく、動画編集・3D制作・大容量データの取り扱いが格段に快適になります。

③Mac・Windowsの両方で安定動作する設計

OWC製品は、MacとWindowsのどちらでも安定して動作するよう丁寧に設計されている点が非常に大きなおすすめポイントです。

Thunderbolt対応の周辺機器の中には、OSによって使える機能が変わったり、どちらか一方では動作が不安定になったりするケースもあります。

しかし、OWC社は長年Mac向け製品を手がけてきたメーカーでありながら、Windows環境における最適化にも力を入れており、OSに依存しない安定した環境を提供していることが特長です。

例えば、先述した「Thunderbolt 5 Dual 10GbE Network Dock」は、Windows 11、macOS 14以降、Linux(Ubuntu)と幅広いOSで利用できます。高速ネットワークや外付けストレージ、複数ディスプレイの接続など、Thunderbolt 5で求められる処理をどのOSでも問題なくこなせるため、WindowsとMacが混在している環境でもスムーズに運用できます。

こうしたマルチOS対応の姿勢により、OWC製品はThunderbolt 5の性能を活用しながら、どんな環境でも安定した作業ができるのです。

Thunderbolt 5におすすめの周辺機器4つ

Thunderbolt 5におすすめの周辺機器4つ

ここからは、Thunderbolt 5におすすめのOWC社の周辺機器を4つ紹介します。以降では、それぞれの周辺機器の特徴や簡単なスペックを整理し、Thunderbolt 5の性能を最大限に引き出すための活用ポイントを解説します。

なお、製品に関するお問い合わせはこちらのリンクからお願いいたします。

①Thunderbolt 5 Dock|ケーブル1本で映像・電力・データをすべて集約

Thunderbolt 5 Dock

Thunderbolt 5 Dockの特徴

  • ケーブル1本で映像・データ・電力を一括接続できる
  • 高速ストレージや外部ディスプレイなど複数の周辺機器をまとめて運用できる
  • 充電しながら作業できるため、ノートPCの作業環境を大幅に最適化できる

Thunderbolt 5 Dockは、ノートPCのポート不足を一気に解消できるドッキングステーションです。Thunderbolt 5が持つ高速帯域を生かし、外付けSSD・外部ディスプレイ・ネットワーク機器・入力デバイスなどをまとめて接続できます。

さらに、ノートPCへの電力供給にも対応しているため、電源アダプターを追加で持ち歩く必要もありません。「ノートPCでもデスクトップに近い作業効率を出したい」「外出先と自宅の作業環境をスムーズに切り替えたい」という方におすすめのドックです。

詳しい製品情報はこちら

②Thunderbolt 5 Dual 10GbE Network Dock|高速ネットワーク環境を構築したい人に最適

Thunderbolt 5 Dual 10GbE Network Dock

Thunderbolt 5 Dual 10GbE Network Dockの特徴

  • 10GbE×2と2.5GbE×1の高速ネットワーク端子を搭載
  • Thunderbolt 5ハブとして3基のダウンストリーム端子を利用可能
  • 最大8K/60Hzのディスプレイ3台出力に対応

Thunderbolt 5 Dual 10GbE Network Dockは、10GbEの高速ネットワークを計3基も増設できるネットワーク特化型ドックです。リンクアグリゲーション(最大20Gbps)にも対応しており、NASへの高速アクセスや大容量データの転送をノートPC単体でも効率良く行えます。

さらに、Thunderbolt 5のダウンストリーム端子を3基搭載しているため、外付けSSD・ディスプレイ・周辺機器をまとめて接続するハブとしても機能します。

最大で8K/60Hzのディスプレイを3台同時に扱えるため、映像編集や金融トレーディングなど多画面作業が中心のワークフローにも対応可能です。

高速ネットワーク環境を構築したい人、NAS運用を快適にしたい人、また複数のモニターやストレージを同時に使うクリエイターに特におすすめです。

詳しい製品情報はこちら

③ThunderBlade X12|8K編集も可能な超高速外付けSSD

ThunderBlade X12

ThunderBlade X12の特徴

  • 最大12基のNVMe M.2 SSDを搭載でき、最大96TBの超大容量に対応
  • 最大6,600MB/sの読み出し、5,990MB/sの持続書き込み速度を実現
  • Thunderbolt 5ポート×2でデイジーチェーン接続に対応

ThunderBlade X12は、Thunderbolt 5の帯域を最大限活用できる、プロフェッショナル向けの外付けRAIDストレージです。NVMe SSDを最大12基搭載できる構造となっており、最高96TBもの大容量モデルをラインナップしています。

読み出し最大6,600MB/sという圧倒的なスピードは、8K・12K映像のマルチカメラ収録やRAWデータ編集のような、非常に負荷の高い制作作業にも余裕を持って対応できます。

デイジーチェーンにも対応しているため、例えば撮影現場で複数のSSDやドライブをまとめて接続しても、Thunderbolt 5の広い帯域を生かしながら高速転送を維持できます。

大容量のRAW動画を扱う映像クリエイター、VFX制作に携わる技術者、スタジオや現場間で巨大なデータを頻繁に受け渡しするユーザーにおすすめのハイエンドモデルです。

詳しい製品情報はこちら

④Envoy Ultra|携帯性と速度を両立したポータブルSSD

Envoy Ultra

Envoy Ultraの特徴

  • Thunderbolt 5の80Gbps帯域を生かせる高速ポータブルSSD
  • USB4/Thunderbolt 4環境でも利用できる高い互換性
  • 手のひらサイズで持ち運びやすい軽量設計

Envoy Ultraは、Thunderbolt 5環境でスピーディーにデータを扱いたい人向けに開発されたポータブルSSDです。

外付けSSDとしては非常に高速な読み書き性能を備えており、大きな動画ファイルやプロジェクトデータのコピーも短時間で完了します。さらに、USB4やThunderbolt 4にも対応しているため、複数のデバイス間で使い回しやすい点も嬉しいポイントです。

筐体は薄型・軽量で、普段使いのバッグにも簡単に収まるサイズ感。屋外撮影や外出先での作業、ノートPCとの併用など、携帯性を重視したワークフローにも自然に組み込めます。

移動しながら作業するフォトグラファーやビデオグラファー、モバイルワーク中心のクリエイターにとって非常に相性の良い一台です。

詳しい製品情報はこちら

Thunderbolt 5でビジネスを加速したい方はアスクにご相談を!

本記事では、Thunderbolt 5の特徴や従来規格との違い、実際にどのような場面で役立つのかを詳しく解説してきました。

転送速度の大幅な向上や高解像度ディスプレイへの同時出力、外付けGPUの活用効率アップなど、Thunderbolt 5はビジネスの生産性を底上げするための要素が数多く備わっています。

特に、動画編集・3D制作・大容量データの扱いなど負荷の大きいワークフローでは、Thunderbolt 5対応の周辺機器を導入することで作業効率が大きく改善するでしょう。

Thunderbolt 5で業務環境をアップグレードしたい方は、国内正規代理店である株式会社アスクへご相談ください。ビジネス要件に応じた最適なソリューションをご提案します。こちらのリンクからぜひ一度ご相談ください。

監修者:麻生哲

明治大学理工学部物理学科を卒業後、ITベンチャーにて多数のプロジェクトを成功に導く。子会社を立ち上げる際には責任者として一から会社を作り上げ、1年で年商1億円規模の会社へと成長させることに成功。現在は経験を活かし、フリーランスとしてコンテンツ制作・WEBデザイン・システム構築などをAIやRPAツールを活用して活動中。

※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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