製品レポート

Product Report

高い冷却能力と手ごろな価格が魅力のミドルタワーケース「Z11PLUS」

Zalman Techの「Z11PLUS」は、5つのファンを搭載し、高い冷却性能を備えたミドルタワーケース。ドライブベイは5インチが4つ、3.5インチ内部が5つと、拡張性も十分。ケース内は大型パーツが余裕で組み込めるほど広く作業しやすいため、自作初心者も安心して長く使える。それでいて価格は7,480円前後と、コストパフォーマンスの高い製品だ。


Zalman Z11PLUS 製品写真

対応フォームファクター ATX、microATX
シャーシの材質 スチール
外形寸法 幅260×奥行き525×高さ498mm
重量 7.4kg
ドライブベイ 5インチ×4
2.5/3.5インチ×1
2.5インチ×1
3.5インチ内部×5
拡張スロット 7
ファン 前面12cm角×1
背面12cm角×1
上面12cm角×1
側面8cm角×2
前面端子 USB 3.0×2
USB 2.0×2
音声入出力

Zalman Z11PLUS ケース内部

Z11PLUSの内部。マザーボードベースが短く、裏面へ太いケーブルが通しやすい。CPUクーラー交換用の穴も大きめだ。

Zalman Z11PLUS 本体背面

Z11PLUSの背面。12cm角ファンの下には、水冷用のチューブを通す穴が空いている。電源はケースの下部に設置。電源の熱がケース内部にこもらない設計。

Zalman Z11PLUS 付属品

Z11PLUSの付属品。右はCPU用+12V(8ピン)の延長ケーブル。USB 3.0ケーブルを、マザーボードのI/Oパネルから内部へ通す、専用ブラケットが付属する。

5つのファンが強力に冷やす

前面と上面はメッシュ状になっており、ケース内の通気性は良い。前面、背面、上面に12cm角ファンを搭載するほか、左右の側面に1つずつ8cm角の薄型ファンを備える。前面のファンでケース内に冷えた空気を送り込み、背面、上面、側面のファンでケース内の熱気を外に排気する。

なかでも特徴的なのが、側面パネルの出っ張った部分に搭載した薄型ファンだ。前面下部のドライブベイを挟み込む位置にあり、HDD周囲の熱を効率良く排気できる。ケースを横に倒して作業する場合、この出っ張った排気口があるためケースが安定しない。前面パネルを外せば問題なく横にできるので、パーツの組み込み作業の際は外そう。

内部は広く、中央に支柱がないためメンテナンスはしやすい。拡張ボードは長さ290mmまでに対応。また、マザーボードベースの下側が短く切られているのも大きな特徴だ。太い電源ケーブル類を裏面に通しやすく、ケース内部がだいぶすっきりする。

これだけ内部に広い空間を確保しながらも、ケースの剛性は非常に高い。フレームは随所に折り返し加工を施しており、左右のパネルを外してもグラつきは一切ない。

5インチベイには、2.5/3.5インチマウンターが1つ付属する。SSDなど2.5インチドライブはこのマウンターで5インチベイに搭載できるが、マザーボードベースの裏側にも2.5インチドライブを1つ固定可能。ドライブベイの空きスペースが広くなれば空気の流れも良くなるので、エアフローを気にする人はマザーボードベースの裏側に取り付けると良い。

3.5インチ内部ベイは5つ。HDDに振動防止ゴムをねじ留めし、ドライブベイの奥に押し込めば自動でロックされる。ドライブベイの横にあるつまみを引けばロックは解除され、取り出せるという仕組み。HDDの交換、増設は簡単だ。


Zalman Z11PLUS 上面のメッシュ構造

ケースの前面と上面がメッシュ状になっている。前面、および上面の12cm角ファンはLED付きで動作時に青く光る。

Zalman Z11PLUS 側面パネル

側面のパネル、出っ張った部分の内部に8cm角の薄型ファンを搭載する。3.5インチ内部ベイのすぐ隣に位置し、HDD周りの熱を排気する。

Zalman Z11PLUS 上面のメッシュ構造

左が5インチベイに2.5/3.5インチドライブを組み込むマウンター。3.5インチ内部ベイにHDDを組み込む場合、右のように振動防止ゴムをねじで取り付ける。

Zalman Z11PLUS マザー裏面にSSD取り付け可能

マザーボードベースの裏面に、2.5インチドライブを1台固定できる。5インチベイを広く使いたいなら、ここを使おう。


Zalman Z11PLUS ケース内部

PCパーツを組み込んだ状態。長さが260mm以上あるRadeon HD 7950搭載ボードを使用したが、5インチドライブベイまで3cm近くの余裕があった。

負荷時でもケース内の温度上昇はわずか

冷却能力について、パーツを組み込んで検証した。CPUにAMDのA8-3850、HDDに2TB 7200回転のモデルを3台使用。ベンチマーク「OCCT Perestroika 4.1.1」でCPUに負荷をかけつつ、同時にすべてのHDDに「CrystalDiskMark 3.0.1」を実行した。室温23℃で、CPUとHDDを10分ほどフル稼働させ、HDD表面とケース後方上部(CPUクーラー付近)を温度計で計測。さらにマザーボード付属のユーティリティでCPU温度もチェックした。

結果は、負荷をかけたところCPU温度が50℃近く上昇したのに対し、ケース内部の温度は2℃程度しか上昇していない。HDDの表面温度も3℃程度の上昇にとどまり、冷却能力の高さを実感できた。

ただし、通気性の良いメッシュ構造なので、内部の音は漏れやすい。静音PCとして使いたい場合は、ファンコントローラーを使うといった工夫が必要だろう。


Zalman Z11PLUS 温度測定

温度の計測結果。CPUとHDD3台に高負荷を与えても、ケース内の温度上昇はわずかだ。特に背面と上面の12cm角ファン付近、CPUクーラー周囲は良く冷える。ほとんど温度が上がらなかった。

側面パネルに排気口が付いた独特のデザイン、青色LEDを搭載したファン、内部パーツが見える透明アクリル板など、Z11PLUSは使っていて楽しくなる製品といえる。高い剛性や冷却能力、拡張性など、性能的にも申し分ない。それでいて価格が比較的安いので、自作パソコンを手軽に始めて色々と楽しみたい人にお薦めだ。


ギャラリー

Zalman Z11PLUS 前面端子

前面端子はUSB 2.0とUSB 3.0が2つずつ、それに音声入出力がある。端子はすべて上向きで、ケースを床に置いている場合にアクセスしやすい。

Zalman Z11PLUS 前面パネル

前面パネルははめ込み式で、着脱に力が要る。前面ファンはフィルター付きで、前面パネルを外して付け外しが可能。

Zalman Z11PLUS ケース底面

ケース底面に12cm角もしくは14cm角のファンを追加できる。ただし奥行きが163mmの電源ユニットを使うと、干渉してしまい14cm角ファンは取り付けられなかった。

Zalman Z11PLUS HDD取り付け

HDDの取り付けは振動防止ゴムを取り付けてベイに取り付ければ自動でロックされる。


Zalman Z11PLUS 全景

パーツを組み込んで動作させてみた。前面、上面のLED内蔵ファンがケース内を美しく照らす。


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(文・写真=SPOOL

※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。



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●ZALMAN TECH社 概要
ZALMAN TECH社は、韓国を本社とするPCパーツを中心に開発、発売をしてきました。おもに、ヒートパイプを使った冷却技術には定評があり、CPUクーラー、VGAクーラーなどで、ユニークなヒット商品を市場へ提供しております。PCパーツ以外にも、サウンド関連製品なども展開しております。
メーカーウェブサイト:http://www.zalman.com/

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