製品レポート

Product Report

500MB/秒オーバーと爆速!6Gbps対応のOCZ Technology製SSD「Vertex3」

Vertex3シリーズ

OCZ Technology

Vertex3シリーズ

本体サイズ:幅69.63×奥行き99.8×高さ9.3mm(2.5インチドライブサイズ)

インターフェース:Serial ATA 6Gbps

記録容量:60GB、120GB、240GB、480GB

コントローラーチップ:SandForce製「SF-2281」

製品ページはこちら

HDDを圧倒する転送速度の速さが魅力のSSD。「せっかくSSDを買うなら、速さにこだわりたい」と考える人にぴったりのSSDが、OCZ Technology(以下OCZ)の「Vertex3」だ。

高性能メモリーを手掛けるメーカーとして名を馳せたOCZ。昨今は、メモリー製品で蓄積したノウハウを武器に、高性能なSSDの開発、販売を行う。ラインアップは幅広く、サーバー用のハイエンドモデルから、コンシューマー向けのモデルまで展開する。

Vertex3は、2.5インチドライブタイプのコンシューマー向けSSDシリーズ。最新のSerial ATA 6Gbpsインターフェースに対応し「Vertex3 MAX IOPS」シリーズに次いで高性能なモデルだ。下位にはコストパフォーマンスを高めた「Agility3」シリーズとエントリー向けの「Solid3」シリーズがある。

Vertex3のラインアップは、Intel SRT用に最適な60GBから、単体で使っても申し分ない容量の480GBまで、4種類と豊富。用途に合わせて選びやすい。売れ筋は240GBモデル。Windows 7とオフィス系やゲームなどのアプリケーションを入れでも、十分な容量だ。


パッケージ

パッケージはブラックとシルバーを基調にした力強いデザイン。サイズはコンパクトだ。

Vertex3の付属品

Vertex3の付属品。四角い板状のものは、SSDを3.5インチドライブに付けるための変換アダプター。アダプターにSSDを固定するミリねじと、アダプターを3.5インチベイに留めるためのミリねじの2種類がある。

Vertex3の正面

Vertex3の正面。2.5インチドライブサイズで、写真の状態で横が99.8mm、縦は69.93mm。

Vertex3の裏面

Vertex3の裏面。Serial ATAは最新の6Gbpsに対応する。内部ベイやマウンターには小型のミリねじで固定する。


OCZ Vertex3 シリーズのスペック
容量 60GB 120GB 240GB 480GB
型番 VTX3-25SAT3-60G VTX3-25SAT3-120G VTX3-25SAT3-240G VTX3-25SAT3-480G
インターフェース Serial ATA 6Gbps
コントローラーチップ SandForce製「SF-2281」
読み出し速度 最大 550MB/秒 最大 530MB/秒
書き込み速度 最大 495MB/秒 最大 500MB/秒 最大 520MB/秒 最大 450MB/秒
ランダム4KB読み出し速度読込 1万3000IOPS 2万IOPS 4万IOPS 5万IOPS
ランダム4KB書き込み速度 6万IOPS 4万IOPS
4KB ランダム最大書込 8万IOPS 8万5000 IOPS 4万IOPS
Trim対応
MTBF 200万時間
フラッシュメモリーの種類 MLC
保証期間 3年

Vertex3のラインアップ。60GB、120GB、240GB、480GBの4種類がある。売れ筋は240GBモデルだ。容量によって読み出し、書き込み性能が異なるが、体感が変わるほどの差はない。

基板設計もファームも自社開発だから速い

採用するコントローラーは、SandForce製のSerial ATA 6Gbps対応では最新となる「SF-2281」。公称の転送速度は読み書きともに500MB/秒と非常に速い。これは、SandForce製コントローラーが圧縮技術を備えており、データを圧縮処理しながらフラッシュメモリーに書き込むため。非圧縮タイプのコントローラーに比べて大幅に速くデータを転送できる。

OCZの強みは、基板設計や制御プログラムのフォームウエアを自社で開発していること。これにより、コントローラーの特性を活かして、性能を最大限に引き出している。そのため、Vertex3の公称読み出し速度は、コントローラーの公称読み出し速度よりも速い。


Vertex3の基板

Vertex3の基板。ラベルが張ってある正面側は、NANDフラッシュメモリーが並ぶ。

裏面側の基板

裏面側の基板。中央の正方形のチップがコントローラーのSF-2281だ。

コントローラーであるSF-2281

コントローラーであるSF-2281のアップ。同じコントローラーを搭載するSSDは他社からも発売になっているが、これらとはファームウエアが異なる。

NANDフラッシュメモリー

NANDフラッシュメモリーのアップ。インテル製で「29F16B08CCME2」と書かれている。

速さは本物、500MB/秒に迫る

ストレージ用ベンチマークソフトでは定番の「CrystalDiskMark 3.0.1」を使い、転送速度を測った。左はテストデータが不規則に並ぶ「RANDOM」(以下ランダム)、右は0(ゼロ)だけを読み書きする「0Fill」(ゼロフィル)の結果。

テストデータがランダムの場合、実際の利用時に近い性能が分かる。データを先頭から順番に読み出す順次読み出しが極めて速く、489.7MB/秒にも達した。ランダムアクセス性能も高かった。アクセスコマンドを並び替える「NCQ(Native Command Queuing)」機能を利用した「4K QD32」では読み出し、が200MB/秒を超えた。

テストデータをゼロフィルにすると、データ圧縮機能を備えたSandForce製コントローラーの真のポテンシャルが見えてくる。注目したいのは書き込み性能。順次書き込みが、ランダムでは257.1MB/秒だったのに対し、ゼロフィルでは488.2MB/秒と倍近い速さだ。データの内容によっては、書き込みでも500MB/秒に近い性能を出せるポテンシャルを秘めている。

さらに「ATTO Disk Benchmark」でもテストした。設定は「Total Length」が2GB、「Queue Depth」を10にした。ATTO Disk Benchmarkは0(ゼロ)を読み書きしてテストする。このため、CrystalDiskMarkのゼロフィルに近い結果だ。読み出しは560MB/秒、書き込みは528MB/秒を超えた。結果は公称の転送速度に近い。単体のSSDとしてはトップクラスの性能だといえる。


ランダムデータでテストしたCrystalDiskMark 3.0.1の結果画面

ランダムデータでテストしたCrystalDiskMark 3.0.1の結果画面。「Seq」はシーケンシャルの略で、順次読み書きのこと。「512K」は512KB単位、「4K」は4KB単位のデータをランダムに読み書きする。「4K QD32」は最大32個の4KB単位のデータをランダムに読み書きするテストで、AHCIモードで有効になるNCQの性能が分かる。読み出しが全般的に速い。

>0(ゼロ)を記録するゼロフィルでテストした結果画面

0(ゼロ)を記録するゼロフィルでテストした結果画面。同じデータを連続で記録するため、データの圧縮が強く効く。読み出しのみならず書き込みも500MB/秒に迫る速さだった。

ATTO Disk Benchmarkの結果

ATTO Disk Benchmarkの結果。読みは559MB/秒、書きは537MB/秒を上回った。どちらも公称値を上回る好成績だ。

RAID 0だと驚くほど高速、信頼性の高さが光る

1台でも高速なVertex3。RAID 0を構築したらどこまで速くなるのか、気になる人も多いだろう。そこで、LSIロジックのRAIDボード「MegaRAID SAS9260-8i」とVertex3の240GBモデルを4台用意。RAID 0を構築して転送速度を調べた。

結果は驚異的なもの。特に順次読み書きが速く、ランダムは順次読み出しが1616MB/秒、読み出しは929.5MB/秒に達した。ゼロフィルは、読み出しが1546MB/秒とランダムよりやや低かったが、書き込みは1666MB/秒と、今回測定した中で最も速い値をたたき出した。

ATTO Disk Benchmarkの結果も驚きの速さ。読み出しが2182MB/秒、書き込みは2135MB/秒を超えた。体感速度も劇的に速かった。RAID接続時は電気的なノイズが性能に影響を与える。その点、Vertex3は基板設計を自社で行うことが、高い性能と安定性に結びついている。

Vertex3は、SSDの最大の魅力である速さを高いレベルで実現した製品だ。信頼性の高さも併せ持っており、起動ドライブでも、データドライブでも、用途を問わず満足できるはずだ。


LSIロジックのRAIDボード「MegaRAID SAS9260-8i」

RAIDのテストに使ったのは、LSIロジックのRAIDボード「MegaRAID SAS9260-8i」だ。Serial ATA 6Gbpsに対応し、最大8台まで接続可能。対応RAIDレベルは0/1/5/6/10/50/60と種類が多い。ボードの最大転送速度は読み出しが2875MB/秒、書き出しは1850MB/秒と非常に高速。今回のRAIDテストで、ボードがボトルネックになることはなかった。

4台のVertex3でRAID 0を構築

4台のVertex3でRAID 0を構築、CrystalDiskMark 3.0.1を実行した。結果はランダムデータで計測したもの。順次読み書きが驚異的に速くなった。

データをゼロフィルにしてCrystalDiskMark 3.0.1を実行

データをゼロフィルにしてCrystalDiskMark 3.0.1を実行した結果。書き込みも劇的に速くなっている。

4台のRAID 0構成でATTO Disk Benchmarkも実行

4台のRAID 0構成でATTO Disk Benchmarkも実行。読み、書きとも2000MB/秒をゆうに超えた。RAIDでも公称値に近い性能が出せるのは、基板の設計が良く安定性が高いためだ。


(文・写真=SPOOL

※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

●OCZ Technology Group Inc. 概要
OCZ Technology Group Inc.(以下OCZ社)は、2002年に米国カリフォルニア州サンノゼで設立された会社です。高性能で高信頼性のSSD、および付加価値の高いパソコン周辺機器を、設計、製造さらに全世界に販売しています。OCZ社は、ハイスピードメモリ製品での専門技術を有しており、今後市場の拡大が見込まれるSSD 市場で、最先端の製品を開発し市場に投入していくことが期待されています。詳しくは、OCZ社のホームページをご覧ください。
メーカーウェブサイト:http://www.ocztechnology.com/
メーカーウェブサイト(日本語):http://www.ocztechnology.com/jp/

製品に関するお問い合わせや詳細情報については下記リンクをご確認ください。

お問い合わせ一覧を見る製品ページを見る

関連記事のご紹介